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Sirtuin / サーチュインの働きと老化

Sirtuin / サーチュインの働きの図

研究者でなくとも、老化に興味がある人の中で "Sirtuin / サーチュイン" をご存知の方は多いのではないだろうか。

 

サーチュインは長寿遺伝子とも呼ばれ、老化研究において、かなり注目されている。

 

サーチュインの過剰発現による寿命延長効果は、出芽酵母や線虫、ショウジョウバエといった様々な生物種で確認されている。

 

カロリー制限による寿命延長効果に、このサーチュインが大きく関わっていると考えられている。

 

サーチュインは、NAD+依存的な基質タンパク質の脱アセチル (アシル) 化酵素活性を持っている。

このサーチュインが活性化することで、ヒストンの脱アセチル化が起こり、クロマチンのサイレンシングが誘導される。

 

現在では、サーチュインの基質としてヒストン以外のタンパク質も多く発見されている。

 

また、ヒトを含めた哺乳類のゲノム上には、7種類のサーチュイン (SIRT1~7) が存在している。

次回はこの7種類のサーチュインについて調べていこうと思う。

 

 

参考文献:実験医学 Vol. 31 No.20 (増刊) 2013, 45-47